日本の平和の実現は外交で
日本共産党は、憲法9条を生かして東アジアに平和をつくる「外交ビジョン」を提唱し、その実現のために力を尽くしてきました。 「外交ビジョン」の根本的な考え方は、 ・あらゆる紛争を国連憲章に基づき平和的な話し合いで解決する ・あれこれの国を排除(エクスクルーシブ)するのではなく、地域のすべての国を包摂(インクルーシブ)する この原則に立って、東アジアに平和の枠組みを築いていこうということにあります。
この方向をまさに実践しているのがASEANです。
とくにいまASEANが力を入れているのが、2019年のASEAN首脳会議で採択された「ASEANインド太平洋構想(AOIP)」です。
東アジアには北朝鮮の核・ミサイル開発、中国の覇権主義、米国の覇権主義など、さまざまな紛争や緊張の火種があります。しかしアジア大陸を、20世紀から21世紀という長期のスパンで巨視的、大局的にみたとき、「敵対と分断」から「平和と協力」という世界史的な変動が起こっていることに間違いはありません。ASEANの存在と活動はその象徴です。
「攻められたらどうする?」ではなく、「攻められないために、戦争にしないための外交」それが政治の役割です。
日本共産党は、憲法9条を持つ日本こそが、ASEANと協力して、東アジアサミットという枠組みを生かして、AOIPという大構想を共通の目標に据えて、地域のすべての国を包摂する平和の枠組みをつくることに力をつくします。
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