職場の動き 人間らしく働ける社会こそ |
いま会社と労組の間で労働条件の見直しが議論されていることをご存知でしょうか(労働NEWS No.1361『労働条件全般に関し幅広く論議する場』をスタート)。
これまで積み重なった問題を解決するために労働者自身の間で、そして労使が議論することは非常に有意義なことです。労働者の将来にかかわることですので気になるところを指摘しておきます。 まず議論の出発点を「国際競争力の維持・強化が引き続き最重要課題」としていますが、これまで競争力の強化→異常な円高→リストラ→競争力強化という悪循環を引き起こし、労働者の雇用条件が悪化してきたことは既に経験してきたところです。これが繰り返されることのないように期待します。 また「年間総収入の安定性確保」の議論が、経常利益1050億円(2005年3月期)の「業績」連動型一時金の水準を下回る「誘い水」とならないことを祈ります。
会社が議論のテーマの一つとしてあげていることに企画職の「裁量労働制」があります。 また成果主義は足の引っ張り合いや、困難なことにはチャレンジしないなどの企業風土を生み、富士通が先駆け的に導入して失敗したことは記憶に新しいところです。等々まだ議論の輪郭が見えていない項目が多々ありますが、これは労働者にとって絶好のチャンスであり、大いに期待し声をあげていこうではありませんか。 |
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