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職場の動き



人間らしく働ける社会こそ
工場岸壁

安全に安心して仕事ができる職場に!
「会社もJRと一緒やなあ・・・でも、俺らも、事故を起こしたJR職員と同じかもな・・・」加古川製鉄所の全身やけどによる死亡事故を聞いた同僚がぽつりと言いました。
JR職員がそんな行動をとった理由が体で分るからです。危険を感じても運転を止められない、修理するときも運転を止められない、電力や動力を切らずに修理しなきゃならない、危険だと感じても点検や作業に行かねばならない、不慣れでも危険な作業を肩代わりしなきゃならない。こんなことが、人手不足で生産最優先の中、常態化しています。

「じゃあ行ってくるからね」「気をつけてね」と今朝あいさつを交わした人が、永久に帰ってこなくなってしまう。こんな悲しいことがあっても、時間が経てば、まるで何事もなかったかのように、生産活動が続けられる。また、自分たちも見て見ぬふりをして働き続けなければならない。こんな悲しいことがあるでしょうか。

起こった事故には、二度と同じような事故を起こさないための、貴重な教訓が込められているのに、生産や運転を再開するのが大事で、単に上に報告するためだけの原因と対策報告が出されるだけ。いったい何人犠牲になったら、その教訓が引き出されるのか?自分を含め職場の仲間が何人犠牲になっても、このままでは、答えはNoです。
これまでも人員を増やすことや設備保全などについて、多くの切実な意見や提案が出されてきました。しかし、会社は人減らし、経費削減の方針のもとで、長い間無視しつづけてきました。職場の危険性は、もはや一人一人が、安全に注意したり、文句を言って解決できるような事態を超えています。加古川の死亡事故はそれを示しています。働くものの非常事態です。

どうしたら安全になるのか、たくさんの意見と要望そして組織的な集団の力が必要です。それはどこに?
身近にあります。身近にいます。私たちの組合です。安全対策を単に会社に聴きにいくのではなく、危険な設備や危険な作業の実態を一番良く知っている、その職場で働く人たちに、一生懸命聴いて、一緒に安全対策を立て、会社にその実行を求めていく、そんな私たちの労働組合が今こそ必要です。

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